4Dデータコンバート
特許関連の会計処理アプリケーションのデータコンバート
事例のご紹介 (2003年)
案件 | 特許DB |
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対象業務 | 特許関連の会計処理 |
動作環境 | サーバOS – Mac OS X DB – 4D Server |
4Dのデータコンバートについてレポートする。v2.0からv6への頃は何度か苦労したが、v6.0以降はスムーズにコンバートできるようである。ここでは、2003年6月に当社が手がけた事例を一つ紹介する。
今回コンバートするのは、当社が開発した、特許関連の会計処理アプリケーションである。特許の出願から登録、年金管理までの業務で発生した費用を管理する。書誌データ約1万件、請求書データ約3万件、を4D Serverで運用している。
コンバートの手順は次のとおり。
1.MacOS 9で、v6.0.6で運用しているデータをバックアップ
2.MacOS 9で、v6.5.9にコンバート
3.MacOS 9で、v6.7.4にコンバート
4.MacOS 9で、v6.8.5にコンバート
5.MacOS Xで、v2003.3にコンバート
たとえば上記5.の手順は次のとおり。
1)「特許DB v685J」フォルダをMacOS X環境にコピー。
名称を「特許DB v2003J」に変更。中身は「特許データベース.src」と「特許データベース.data」
2)4th Dimension(バージョン2003.3)を起動。ストラクチャファイルを読み込む。
続けてデータベースファイルを読み込む。メイン画面を確認して4Dを終了する。
3)4D Tools(バージョン2003.3)を起動。ストラクチャファイルを読み込んで検証。
続けてデータベースファイルを読み込んで検証。
これで、「検証記録」という名称のテキストファイルができる。
ここまで異常なければOK。不具合を検知した場合は、修正してから次のコンバートに取りかかる計画だったが、幸い何の異常も見つからなかった。
各バージョンは、2003年6月時点の最終リリースを使った。4Dは可能な限り各バージョンの最終リリース版を使うようお勧めする。必要なバージョンの4Dは4D Japanのホームページからダウンロードしておく。
追伸:
最近、このデータベースをv2004にコンバートしたら、意外にも不具合が多発した。2006年に別件をコンバートした際には起きなかった問題であった。別件は元々MacOS Xの4D v2003で作成されたプロジェクトで、MacOS 9の要素(フォントとか)を持っていなかったためセーフだったのである。細明朝・中ゴシックをヒラギノに変更するなど、以前から少しずつ対応してきたつもりだったが甘かった。まあ不具合といっても内部データが壊れるようなことではなく、すべて画面表示のNGであり新しいバージョンの4Dでレイアウトを修正すれば問題はなくなる。
もう一つ追伸:
v2003からv2004へのコンバートで起こる問題をひとつだけ紹介しよう。v2004から、リストフォームにレコードがロードされる際に、レコードが存在していない行についても変数フィールドには値が要求されるようになった。このため、たとえば数値の変数フィールドを配置してあると延々とゼロが表示されることになる。プロシージャを変更して、レコードが存在しているかどうかを確かめてから行データをロードするように記述すれば直る。