ホームページを構成するファイルの多くはソースコードと呼ばれるテキストファイルですが、その種類はHTMLだけではなくCSSやPHPなどのさまざまなファイルが何層ものフォルダ階層に分かれています。文庫番を使うと、ホームページのソースコードをまとめて文庫番ファイルに取り込み、それぞれのファイルの文字エンコーディングを確認できます。ここでは、文庫番の機能の内、フォルダの階層を分類に設定しながら複数のテキストファイルを一度に文庫番の中に取り込む機能と、一覧表示の項目を変更する機能を使います。

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次のような手順で、ウェブサイト管理用の文庫番ファイルを作ります。

ファイルを取り込む

  1. 文庫番を起動して新しい文庫番ファイルを作ります。
  2. 【ファイル】→【テキストファイル一括取り込み】を実行します。
  3. 取り込むHTMLファイルが入ったフォルダを指定して[このフォルダから取り込む]をクリックします。

これで指定したフォルダ以下のテキストファイルがすべて取り込まれます。取り込み対象になるファイルの種類は、【文庫番】→【環境設定】を実行して「取り込み可能な拡張子」を表示することで確認できます。

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取り込まれたファイル1個が一つの文章になります。最初に指定したフォルダが分類1になり、その下の2階層までのフォルダ階層が分類2と分類3に適用されます。それよりも深い位置にあるファイルも取り込まれます。jpgやpngなどのバイナリファイルは取り込みません。
 
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取り込みは簡単にできるので、版ごとに文庫番ファイルを別にして管理するとわかりやすくなります。

取り込んだファイルの文字エンコーディングを確認する

  1. 【編集】→【一覧表示オプション】を実行します。
  2. 「本文のサイズ」と「エンコーディング」にチェックを入れて表示状態にします。

これで分類ウィンドウの一覧表示には、テキストファイルのサイズと文字エンコーディングの文字エンコーディングが表示されます。文庫番からテキストファイルに書き出すときには文字エンコーディングを指定できるので、サイト内のエンコーディングを確認したい場合や統一したい場合にとても便利です。

文庫番による管理が特に有効なケース

自分で作ってきたサイトなら、一つ一つファイルを作成していくので、どこにどのようなファイルがあり、その中に何が書かれているかは、大体把握できています。しかし、他人が作ったファイル数の多いサイトを管理することになる場合、どこに何があるのかを把握することが難しくありませんか?文庫番の全文検索機能を使うことで、特定の文言がどのファイルのどの部分に含まれているかを調べることができます。修正作業量を素早く見積もることができるため、円滑に作業を進めることができます。